ヨガレッスンの最後に行う「シャバーサナ(屍のポーズ)」は、ただ横になっているだけに見えて、心と体を深く休ませる大切な時間です。
と疑問に思う方も多いかも知れません。
そして、シャバーサナを初めて体験する方や、真面目でがんばり屋さんの方ほど、心の中でこんな風に思ってしまうことも多いです。
- 「家事のこと考えて頭が休まらない…」
- 「みんなの前でただゴロゴロして、サボっているみたいでソワソワする」
- 「寝落ちしちゃった!恥ずかしい!」
実際私もヨガをやり始めた頃、気が付くと「このあとの段取り」を考えてしまって、
これは一体あと何分続けるのかな
と、全然休めていませんでした。
でも今だからこそ、看護師×ヨガインストラクターとしての視点からお伝えすると、あの5分間はただの昼寝でもサボりでもなく、「がんばり続けるママの脳と体を、細胞レベルでリセットする究極の回復時間」なんです✨
ヨガの最後に寝る時間は何のため?シャバーサナ中に体の中で起きている「すごい効果」
ヨガで体を動かしているとき、体は「活動モード(交感神経)」になっています。
そこからシャバーサナでゴロンと横になると、一気に「リラックスモード(副交感神経)」へとスイッチが切り替わります。
このとき、体の中では驚くべき変化が起きています。
- 血管がふわっと広がる: 縮こまっていた血管が広がり、全身に血液が巡り始めます。
- 筋肉の活動がストップする: 毎日抱っこや家事でフル稼働している筋肉が、完全に脱力します。
- 脳波が「まどろみモード」になる: 深いリラックス状態となり、脳も休息モードへ切り替わっていきます。
「たった5分横になっただけなのに、頭がシャキッとする!」
「視界が明るくなった!」
と感じるのは、この生理学的なメカニズムがバチッと働いた証拠なんです!
シャバーサナで意外と大切なのが「体を冷やさないこと」
この究極のリラックス状態。実は、体にとって大きな天敵がいます。それが、「寒さ」です。
先ほどお話しした通り、シャバーサナに入ると筋肉の動きが止まり、血管が広がるため、体の中の熱がどんどん外に逃げていってしまいます。つまり、生理学的にとても冷えやすい状態になるんです。
寒さを感じると、体は無意識に身を守ろうとして筋肉を緊張させたり、交感神経が優位になりやすくなります。
せっかくのリラックス効果を十分に感じにくくなってしまうため、体を温かく保つことも大切です。
シャバーサナで寝てしまった!
「シャバーサナで寝てしまったけれど大丈夫かな?」
そんな心配をされる方もいますが、安心してください。
体が休息を必要としているサインかもしれません。
無理に起きていようとせず、自分を労わる時間として受け取ってあげてくださいね。
おうちでもできる「3分シャバーサナ」
毎日忙しいママにとって、ヨガに通えない日もありますよね。
そんな日は、夜寝る前に3分だけ、自分のためのシャバーサナを作ってみてください。
シャバーサナで押さえたいポイント3つ
□ 少し暖かい部屋で行う
(薄手のブランケットを1枚かけるのもおすすめです。)
□ スマホは手の届かない場所へ
(通知音だけでも脳は活動モードに戻りやすくなります。)
□ 「眠ってしまってもOK」と決める
(頑張ってリラックスしようとしなくて大丈夫です。)
仰向けになり、手足を楽に開いて、ゆっくり呼吸を感じるだけ。
頭の中で考え事が浮かんでも、「考えてるなぁ」と気付いて、また呼吸に戻れば十分です。
おうちシャバーサナでおすすめのポーズ
シャバーサナをするときにおすすめの「ヴィパリータ・カラニ(脚を上げるポーズ)」を簡単にした形をご紹介します。
足をソファや椅子の上に乗せて膝を90度に曲げます。
この姿勢は、ヨガでは「脚を椅子に預けるリストラティブポーズ」とも呼ばれ、腰や股関節まわりの力を抜きやすく、産後ママにもおすすめです。
腰が楽になり、抱っこや立ち仕事で疲れた身体も脱力しやすくなります。

レッスンしか味わえない脱力もある
ただ、産後のママは、子どもの泣き声や家族の気配にすぐ反応できるよう、無意識のうちに心も体もアンテナを張っています。
なかなか自分のために「完全に脱力する5分間」を作ることは難しいと思います。
だからこそ、ヨガレッスンの後のシャバーサナは周りの目は一切気にせず、極上の「まどろみの時間」を味わってください。
ヨガが上手にできなくても大丈夫。ポーズが完璧じゃなくても大丈夫。
レッスンの最後の5分だけは、家事も育児も少し横に置いて、「何もしない自分」を許してあげてください。その時間こそが、明日のあなたを支えるエネルギーになってくれるはずです。
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