姿勢が変わらないのは努力不足?私が産後に気づいた本当の原因
「ヨガをしているのに姿勢が変わらない。」
「産後のお腹が戻らない。」
「肩こりや腰痛もなかなか改善しない。」
そんな悩みを抱えていませんか?私も1人目を出産したあと、まさに同じことで悩んでいました。
当時の私は、「産後太り=脂肪」だと思っていたので
毎日パワーヨガを30分
ダンベルを使った筋トレ
HIITトレーニング
YouTubeで「脂肪燃焼」と書かれた動画は、片っ端から試しました。
それでもお腹はたるんだまま。それどころか肩はどんどん盛り上がり、腕ばかりたくましくなっていきました。
「私には努力が足りないんだ。」そう思って、もっと頑張る。
でも、頑張るほど理想から離れていく。そんな毎日でした。

産後にヨガをしても姿勢が変わらない理由
痩せたら自然と姿勢も良くなると思い、一生懸命動いていましたが、今振り返ると、問題はそこではありませんでした。
実は産後の身体では、「姿勢を支える仕組み」そのものが大きく変化しています。
妊娠中、お腹が大きくなるにつれて重心は前へ移動します。その変化に対応するため、身体は無意識に腰を反らせたり、肋骨を開いたりしながらバランスを取っています。さらに、お腹の筋肉は大きく引き伸ばされ、骨盤底筋や横隔膜にも大きな負担がかかります。
妊娠・出産は体幹を支える筋肉にとって、何ヶ月も続く「働きにくい環境」なのです。そしてそれは、出産を終えたからといって、元通りになるわけではありません。

産後は次のような変化を感じる方が少なくありません。
体幹の使い方がわからなくなった身体は、新しいバランスを探すため、使いやすい筋肉を使いだします。それが続くと肩が上がっていることすら、自分では気付けない。それくらい身体は、今の状態を「普通」だと認識してしまうのです。
だから、急に無理に姿勢を変えようと胸を張ったり、お腹をぎゅっと引っ込めたりしても、長くは続きません。身体にとって、いはゆる綺麗な姿勢はまだ「楽な姿勢」ではないからです。
姿勢は意識して作るものではなく、身体が一番効率よく支えられる場所を選んだ結果です。
体幹=腹筋ではない|インナーユニットが姿勢を支える理由
「体幹を鍛える=プランクを長く続けること」だと思っていた私は、腹筋運動もたくさんしていました。しかし、うまくお腹がつかえずに首を痛めてしまうこともありました。
ドローインにも挑戦しましたが、すごく苦手でした。汗をかいたり、筋肉痛が来る激しい運動とは違い「本当に効いているのかな?」と感覚がわからず、結局続きませんでした。
そんな私がヨガを学ぶ中で知ったのは、体幹は腹筋だけで働いているわけではないということです。
体幹とは、6つに割れる腹筋(腹直筋)のことではなく、
- 呼吸をするときに働く横隔膜
- お腹をコルセットのように包む腹横筋
- 骨盤の底から内臓を支える骨盤底筋群
- 背骨を細かく支える多裂筋
など、いくつもの筋肉が関わっています。
これらはそれぞれがバラバラに働くのではなく、呼吸に合わせてチームのように協力しながら身体を支えています。そのため、「お腹だけ頑張って締める」ことは意識し続けられません。
むしろ、お腹だけを力いっぱい固めてしまうと、呼吸が浅くなり、本来一緒に働いてほしい筋肉まで動きにくくなってしまうことがあります。
私自身、このことを知ったとき、「だからお腹だけなんとかしようとしてもできないんだ」と、とても腑に落ちました。
体幹は、力任せに固めるものではなく、必要なタイミングで必要なだけ働くことが大切なのです。
呼吸を続けながら身体を支えること。その感覚こそが、産後の身体にとって大切な体幹の使い方なのです。

呼吸が姿勢を支える理由|横隔膜とインナーユニットの関係
私が姿勢を整えることを学んで、一番衝撃を受けたのは「呼吸」と「肋骨」の関係でした。
ヨガのレッスンを受けた後、先生の勧めで初めて肋骨ベルトを巻いたときのことです。ベルトで肋骨が優しく支えられると、今までずっと力が入っていた肩が、ストンと下がりました。
「肩がすごい楽。これが本来の肩の位置なのか」
「肩を下に引く力が弱いと思っていたけど、ちゃんと整えば、肩はこんなに楽に下がるのか」
その感覚に、とても驚いたのを覚えています。
肋骨ベルトそのものが姿勢を良くするわけではありません。しかし、肋骨の位置が整うことで呼吸のしやすさや肩周囲の緊張が変化する感覚を、私は初めて体験しました。
それまでは、「姿勢を良くしよう」と思うたびに、胸を張って、お腹を引っ込めて、肩を下げようとしていました。
でも、呼吸を使うと順番がまったく違ったのです。
細く長く息を吐いていくと、お腹だけではなく、肋骨が少しずつ内側へ戻っていく感覚があります。
すると、お腹には軽く支える力が入り、肩は自然と力が抜け、顎も無理なく引けるようになりました。
まるで、バラバラだった身体のパーツが「パチパチ」と音を立てるように、一つずつ噛み合っていくような感覚でした。
これは気のせいではありません。
息を吐くと、呼吸の主役である横隔膜の位置が変化し、それに合わせて腹横筋や骨盤底筋など、体幹を支える筋肉も協調して働きやすくなります。
その結果、お腹の中の圧力(腹圧)が保たれやすくなり、背骨や骨盤を内側から支えやすくなるのです。
もちろん、「息を吐けば誰でもすぐ姿勢が良くなる」というわけではありません。
ですが、呼吸を整えることは、体幹の筋肉が本来の働きを取り戻すための大切なきっかけになります。
実際に私が開催しているママヨガレッスンでも、呼吸を丁寧に行ったあとに「肩が軽い!」「肩にこんなに力が入っていたなんて初めて気付きました」と話される方は少なくありません。
呼吸と姿勢を整えるだけで身体の感覚が変わる。その瞬間に立ち会うたび、私は「身体は頑張って変えるものではなく、整えることで本来の力を発揮するんだ」と改めて感じています。
近年では、横隔膜・腹横筋・骨盤底筋群・多裂筋からなる「インナーユニット」が、呼吸だけでなく姿勢の安定にも重要な役割を果たすことが知られています。
ヨガで呼吸を大切にすることは、リラックスだけでなく、こうした身体機能を引き出していく1つのツールにもなります。

私が「頑張る体幹」から「支えられる体幹」へ変わった瞬間
「いい姿勢は頑張って作るもの」そう思っていた私は姿勢を良くしようとするほど、身体のあちこちに力が入っていました。
だから、一日が終わる頃には肩はガチガチ。
「今日も肩が凝ったな」「腰が重たいな」が当たり前になっていました。
でも、ヨガを続ける中で「しんどいことが当たり前ではない」ということ気付きました。
今でも、忙しい日や気持ちに余裕がない日は、無意識に肩へ力が入ります。でも以前との違いは、その状態に気付けるようになったことです。
以前の私は、肩が上がっていることも、呼吸が浅くなっていることも、それが「普通」になっていました。不調が日常になると、それが当たり前になってしまいます。
ヨガを続ける中で養われたのは、ポーズの完成度ではなく、「今の身体はどう感じているだろう」と自分へ意識を向ける力でした。
肩に力が入っていることに気付き、呼吸が浅いことに気付き、「少し整えてみよう」と選択できる。その小さな気付きの積み重ねが、不調と友達にならない身体につながっているように感じています。
だから私は、肩に力が入っていると気付いたときは、一度立ち止まり、細く長く息を吐きます。
吐く息とともに肋骨が少しずつ動き、お腹の内側がふんわりと支えられる感覚を思い出します。
すると、肩の力が抜け、身体が上下にすっと伸びていくような感覚が戻ってきます。
呼吸を整え、身体が支えやすい状態をつくれば、姿勢はその結果として自然についてきます。
まとめ|姿勢は「頑張る」ものではなく「整う」もの
身体を整えることは、不調をなくすことだけではありません。
「今日は肩に力が入っているな」「呼吸が浅くなっているな」と、小さな変化に気付き、その都度、自分で整えられること。
私は、それこそがヨガが教えてくれた一番大きな恩恵だと感じています。
しんどいことが当たり前ではない毎日を、一人でも多くのママに知ってほしい。
それが、私がヨガを伝え続けたい理由です。
産後の姿勢改善は、筋トレやストレッチだけではなく、呼吸やインナーユニットが協調して働ける身体づくりも大切です。
肩こりや腰痛、ぽっこりお腹などの不調に悩む方は、「もっと頑張る」のではなく、「身体が支えやすい状態を整える」という視点を取り入れてみてください。
一人じゃわかりにくい、と思う方は是非一緒にやりましょう!

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