子育てママが「疲れる」本当の理由/自律神経を整えるヨガの効果

ヨガとからだの仕組み

「お母さん」ってハイスペック

朝起きて、自分の準備もほどもどに、洗濯物を片付けながら朝ご飯の準備をし、子どもを起こして、朝食を食べるよう促しながら、夕食の準備をして、着替えさせて登園の準備を確認しながら、掃除をしながら、朝食の後片付けをおこない、送り出す―――。

お母さん、毎日本当にお疲れ様です。

改めて言葉にすると、その仕事量とスピードに驚きませんか?
これらをほぼ毎日、休みなく、当たり前のようにこなしている。
しかも「頑張っている」と自覚する暇すらない。

でもこれは決して当たり前ではなく、 高度な判断力・集中力・同時処理能力が必要な、かなりハイスペックな仕事です。

だから疲れるのは当然。 ときどき回復の時間が必要なのは、甘えではありません。

この記事では

  • 「子育てに疲れた」の真意と身体の仕組み
  • どうすれば疲れは緩和されるのか
  • 疲れの回復に、なぜヨガが有効なのか

を、生理学とヨガの視点からわかりやすく解説していきます。

子育て中のママが疲れやすい理由|脳が常にフル稼働している

人の脳にはもともと「未来をシミュレーションする力」が備わっています。子育て中のママは、この機能を一日中フル活用しています。

  • ミルクや食事の時間
  • お昼寝のタイミング
  • ぐずり始める前の予測
  • お迎えや病院や買い物の段取り
  • 子どもの機嫌 × 自分の予定の組み立て

常に先を読んで行動し続けています

頭がフルパワーで働き続けている状態

このとき脳では、

  • 前頭前野:計画・判断・段取り
  • 扁桃体:危険察知・緊張・不安

が同時に強く働いています。

「遅れないように」「あとに用事を残さないように」「ちゃんとしなきゃ」
と思うほど、脳は警戒モードになり、休息に入りにくくなります。

その結果

  • 「休んでいるはずなのに疲れが取れない」
  • 「寝てもスッキリしない」

といった状態が起こります。

子育てに疲れたと感じるのは、気持ちの問題ではなく
脳と神経が使われすぎているサインなのです。

「今」に戻ることが、ママの回復に必要な理由

常に未来思考のままでは、

  • 呼吸が浅くなる
  • 自律神経が乱れやすくなる
  • イライラや不安が増える

といった影響が出やすくなります。

逆に、意識を「今」に戻すと、

  • 呼吸が深まり
  • 緊張がゆるみ
  • 脳が休息モードに切り替わる

という変化が起こります。

「今」に意識を向けるだけで、心に少し余裕が生まれて、リラックスすることができます。

とはいえ、日常の中でお母さんが自分の「今」に意識を向ける時間ってなかなかないですよね?

ママが「今、この瞬間」に戻れなくなる3つの理由

タスクが終わらない

家事も育児も、「完了」の区切りがほとんどありません。
終わったと思ったら、また次。寝ている間でも、泣き声が聞こえたら対応します。
脳がゆっくりと休まるタイミングが作りにくいのです。

自分の感覚を感じる時間がない

  • お腹がすいた
  • 疲れた
  • 本当は休みたい

こうした身体の声に意識を向ける前に、次の予定が割り込んできます。
何もなくても、次の段取りを考えたしてしまい、結局自分の感覚は後回しになりがちです。

マルチタスクによる脳疲労

同時にいくつものことを処理し続けることで、脳は慢性的なオーバーワーク状態に。
この状態が続くと、「今どうしたい?」という問いに、答えが出なくなってしまいます。
突然「好きなことしてきていいよ」と言われても、「好きなことってなんだっけ?」となってしまいます。

自分の心から楽しいと思えることがわからないと、ワクワクする感情が減り、活力も減ってきてしまいます。

ママにヨガが向いている生理学的な理由

じゃあやってみよう!と突然目を閉じて、自分の身体に意識を向けようとしても、頭は先の予定を考えるクセが付いているので、つい、「このあとの段取り」で頭がいっぱいになってしまします。

そこで役立つのがヨガです。

呼吸が自律神経に直接働きかける

ヨガでは、呼吸とともに身体を動かします。

この呼吸が、
交感神経(緊張)⇔副交感神経(回復)の切り替えをスムーズにします。
特に、「今の呼吸を感じる」という行為そのものが、脳を“今ここ”へ戻すスイッチになります。

ただ座って呼吸をするだけではなく、身体を動かしながらおこなっていくので、意識を自分自身に向けやすくなります。

プラーナ=生命エネルギーの循環

ヨガの中で、呼吸は『プラーナ(生命エネルギー)』とされています。

呼吸が浅いと、エネルギーも滞りやすくなります。
呼吸が深まると、心と身体が同時に整っていきます。
これは感覚的な話だけでなく、呼吸と神経系の関係からも説明できる現象です。

しっかりと集中してヨガをおこなったあとは、「スッキリした」という感覚とともに、深くなった呼吸を感じることができます。
これはエネルギーが循環している証拠で、内側から湧き出る活力にもつながります。

子育てママこそやってほしいヨガの動き3選

インスタグラムではヨガを動画で解説!
動きながら見てみたい方は是非そちらもご覧ください!

キャットアンドカウ/呼吸を深めて自律神経を整える

四つ這いになります。

  • 吐く息:腰から背中を丸め、おへそを引き込む
  • 吸う息:腰から胸を引き出し、目線を少し前へ

を呼吸に合わせて繰り返します。

意識するポイント
・骨盤から背骨一つ一つを動かしていくイメージ
・呼吸に合わせて動かす

▶ 効果
背骨を1つ1つ動かしていくことで、呼吸のスペースを広げながら上半身をほぐしていくことができます。呼吸とともに背骨を動かすことで、自律神経のバランスも整えやすくなります。

チャイルドポーズ/背中から呼吸を広げてリラックス

正座の姿勢から頭をマットに下ろします。

  • 吸う息:背中が広がるのを感じる
  • 吐く息:お腹が更に縮んでいくのを感じる
チャイルドポーズ

▶効果
普段使いにくい背面を呼吸によってストレッチし、呼吸に意識を向けやすくします。
呼吸のスペースが広がることで、呼吸が深く、リラックスしやすくなります。

体幹バランスポーズ/集中力を高めて「今」に戻る練習

四つん這いの姿勢から、対角の手足を伸ばしてバランスを取ります。
呼吸が止まらないように注意してください

バランスポーズ

慣れてきたら、マットに付いているつま先も上げてみましょう。

チャレンジポーズ

▶効果
「できそうでできない」に集中することで「今」を感じやすくなります。
体幹の力もついて、美姿勢のキープにも役立ちます。

ヨガは「頑張るため」ではなく「戻るため」の時間

ヨガは、体を柔らかくするためでも鍛えるためでもなく、走り続けていた自分に気付き、本来の自分に戻るための時間。

「実は頑張ってたんだな」「今日は、やらなくてもいいか」

そんな感覚が生まれることで、ママの笑顔は自然に戻ってきます

まとめ|毎日頑張るママにこそ「今」を感じる時間を

  • 子育て中のママは脳が常にフル稼働
  • 疲れやすいのは当たり前
  • 回復には「今」に意識を戻すことが大切
  • ヨガはその手助けになる

ほんの少しでも、自分に戻る時間を持つこと。そこからできた余裕が、ママの笑顔につながります。
ママが笑顔で穏やかに過ごしていることは、家族全員にとって優しい時間になります。

ママこそ、誰よりも自分を労る選択を持ってあげてください。


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mayuko

看護師×ヨガインストラクター×リリナージュ®アンバサダー
子育てしながら、RYT200取得し、子連れヨガを開催!
「お母さんの笑顔は家族の元気」をモットーに、
子育て中の女性に向けたセルフケアを発信していきます!
3児の母/和歌山→滋賀→京都

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